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2005年9月30日 (金)

『白木秀雄 - Plays Bossa Nova』

先日、白木秀雄に関連することを書いたが、この機に手元にある古い
日本のジャズLP数枚を久しぶりに聴いたので、少し書き残すことにする。

まずはこれから。

plays_bossa_nova





『白木秀雄 - Plays Bossa Nova - 東京キングレコード SKJ 1007』
 白木秀雄(ds)、松本英彦(ts、fl)、小俣尚也(tp)、世良譲(p)、栗田八郎(b)
  rec 1962/12/7,8  @文京公会堂    release 1963
  A1. TICO TICO 
  A2. BESAME MUCHO
  A3. DEUX STEP
  A4. GYPSY BLUE
  B1. SAYONARA BLUES
  B2. ORFEO NEGRO
  B3. GROOVY SAMBA

これがリリースされた当時、世界はまさにボサノバ・ブーム真っ只中。
ちなみに、『Getz Gilberto - verve』がリリースされたのが1963年。
このアルバムはグラミー賞の「最優秀アルバム賞」を獲得する。

松本英彦のフルートをフィーチャーしたブラジルっぽいナンバーもあるが、
全体的にはどちらかというとラテン・テイストなマーナー調ハードバップ
(いわゆる、「ファンキー」)の秀作盤といったところ。

なんといっても聴きどころはA4とB1。
A4は Tina Brooksの曲で 『Freddie Hubbard - Open Sesame -
Blue note 4040』に、またB1は言うまでもなく Horace Silverの曲で
『Horace Silver - Tokyo Blues - Blue Note 4110』に収められている
曲である。
どちらも、ハード・バップの佳作、なかなかの選曲だ。
なお、A3、B3は松本英彦のオリジナル曲。

これまで一度も再発されていないと思う。(70年代に再発されてるかも??)
何とかならないものか...

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2005年9月28日 (水)

TUBBY HAYES

Tubby Hayes は間違いなくイギリスを代表するテナーである。

TEMPO、FONTANAなどにそこそこの数のリーダー作を残し、
ジャズ・コレクターの格好のターゲットとなっている。

この人、バリバリとテナーをプレイしているものはすごくいいのだが、
中間派っぽいものも多く、ましてやバイブをプレイしているものなど
はどうも好きになれないでいた。
オリジナル盤を積極的に買うことはなく、所有しているのはこの2枚のみ。

tubbys_groove



『Tubby's Groove - UK TEMPO TAP-29』

  これも聴くのは「Tin Tin Deo」ばかり...



tubbs_in_ny



『Tubbs in N.Y.- UK FONTANA TFL 5183』

  US盤 『Tubby The Tenor - EPIC LA16023』がオリジだと思うが...
 

ここ10年来、多くの音源がCD化され、簡単にそのプレイを聴くことが
できるようになったのは喜ばしいことだ。

最近「BBC Transcription」音源までCD化されてビックリ。
これは数年前、知人経由で音源をCDR化して所有しており、自慢の
コレクションだったのだが...

食わず嫌いもよくないかもしれない...
最近、また数枚のタイトルがCD化されるようなので、買ってみるか。

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2005年9月27日 (火)

隔月刊『ジャズ批評』

久しぶりに『ジャズ批評』を立ち読みした。
最新号は「日本列島ジャズの店2005年版」。
なんだ、これは...
ついでにバック・ナンバーも数冊目をとおす。
読みたいところがほとんどない。
噂には聞いていたが、ひどい雑誌になったものだ、まったく...

30号後半から90号前半くらいまでは、毎号購入していた。
ライター陣が充実していたころは、読み物としても面白いものであった。
また、特集によっては、資料的価値も高く、毎号発刊を楽しみにしていた
時期もあった。
別冊の「決定版ブルーノート・ブック」、「コテコテ・ジャズ」あたりは海外の
人気も高く、頼まれて何度か海外へ送ったほどだ。

ジャズという言葉でくくられる世界に新しいムーブメントがないからか、
作られたものではない真のニュー・スターがいないからか....

雑誌のコンテンツ作りに苦労しているのは理解できるが、いい時代を
知っているものとしては寂しいものがある。

確かに、ジャズの新譜に面白いものが少ない。
ピアノ・トリオなんて、エバンス、ハンコック、マッコイを超えられないし、
エリック・アレキサンダーらのやってることなんて、50~60年代に
やり尽くされたといってもまんざらハズレではないだろう。
ファンク系だって、70年代のノスタルジー。
もちろん、最近のものが悪いと言ってるのではない。
ジャズは好きである、いいものはいい、ただ、ビックリさせられることは
殆どなくなってきた。

スイング、ビバップ、ハードバップ、フリー、ファンク、電化、フュージョン..
次に何か大きな流れがないことには、専門誌も苦労するんだろうな。
ライターに金を投資できれば少しは面白いものも作れるのだろうが、
如何せんジャズの市場は想像以上に狭いようだし。

身勝手なボヤキになってしまった。

最近定期的に読む音楽系雑誌は、「レコード・コレクターズ」のみ。
これだって、CDのリリース情報が目当てだもんなぁ。

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2005年9月26日 (月)

白木秀雄のジャケ違い/stereo & mono

白木秀雄は1960年前後、キング、テイチク、ビクター、東芝になかなか
デキのいいモダンジャズのアルバムを残している。
何点かCD化されたが直ぐに廃盤。
何れもレア盤で手に入れるには苦労する。

コツコツ集めていると、面白いことに出くわした。
2種のアルバムにおいて、ステレオ盤とモノラル盤でジャケが違うのだ。

まずは、テイチクの「ブラック・モード(mono)」と「ステレオ・ドラム(stereo)」。
同じものであるが、タイトルが違うので暫くの間、別物と思っていた。
(98年にCD化された時は、両方のジャケが紹介された)

black_modestereo_drum
  (左) 『Black Mode / Teichiku NL 3007』

  (右) 『Stereo Drum / Teichiku SL 1001』


もう一つはビクターの「ファンキー登場!!(stereo)」と「モダン・ドラミング・
アンド・スリーピーズ・ムード(mono)」である。
こちらも、同様にタイトルが違う。
ステレオ盤はオークションにもたまに出てくるので、ジャケをご存じの
方も多いだろうが、ジャケ違いのモノラル盤は非常に珍しいと思う。
同じ日に同じ場所で撮られたカット違いの写真が使われている。
これも最初はテイチク盤同様、別物か?と思ったが、収録曲の一部を
覚えていたので直ぐに同一内容と認識。

modern_drumming_and_sleepy_moodFunky
  (左) 『Modern Drumming And Sleepy
           Mood / Victor JV-5011』


  (右) 『Funky!! / Victor SJL-5008』

音はというと、モノラル信仰者のジャズ・ファンには申し訳ないが、
ステレオ盤のほうが断然いい。音のヌケが全然違う。
当時、各レーベルが挙ってステレオ技術をアピールしていたのも肯ける。
そういえば59年の「Kind Of Blue」のステレオ盤もすごい。

ノーマン・グランツによる秋吉敏子のファースト・レコーディングに立ち会った、
当時、東京放送(現TBS)の石原康行 氏が、
 「彼らの録音方法には随分驚かされたし勉強させられた」
と感じたのが1953年。
これ以降、日本でのスモール・コンボの録音技術も飛躍的に向上し、
やがて50年代末、「ステレオ・ハイファイ」の時代が到来する。
50年代末当時の『スイング・ジャーナル』でも、オーディオ欄はステレオ一色。
ジャズ喫茶の広告には「ステレオ装置アリ」なんて記載も...

前にあげた2つのレコードは、当時のステレオ技術を駆使して録音されたもの。
モノラル盤はステレオ・マスターをモノラル化したものなのである。
当時の販売価格もステレオ盤のほうが2~3割ほど高い。

ともあれ、2種のレコードとも、なかなかの名盤である。
特にテイチク盤は、録音も良く、白木のドラムもさることながら、テナーの
松本英彦、ピアノの世良譲のプレイが秀逸である。
同時代のイギリス、イタリアのモダンジャズ盤と比較しても遜色ない内容だ。

しかしジャケ違いというのはコレクター泣かせであるなぁ。

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2005年9月25日 (日)

『Ronnell Bright Trio』

最近、内外のオークションで2~3度目にすることがあったので、
久しぶりに聴いてみた。

ronnell_bright_trio
  『Ronnell Bright Trio』
    French Polydor 46106
    1958


10年ぶりぐらいだったので、印象が薄かったのだが、聴いてビックリ。
こんなにスイングするピアノ・トリオだったっけ。
通常は片面しか聴かないのだが、両面ともプレイ。
聴き惚れてしまう。

Ronnell Bright の録音は多くない。
このポリドール盤以外には、リーダー作としては、リージェントとバンガード、
最晩年のパドル・ホイール程度。
後はJohnnie Pate絡みでマイナー・レーベルに数枚残すのみ。

バンガード盤も悪くないが、やはりこのポリドール盤がベストだろう。
「フレッシュサウンド」がリイッシュを始めたころの最初期にリリース
されていたと思うが、これ以降は、全く登場してないのではないか?

フランスに強い澤野さんあたり、CD化できないですかねぇ。

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2005年9月22日 (木)

『69 sixty nine』 ふたたび

先日、映画 『69 sixty nine』について書いた。

原作 『69』(村上龍、1987年、集英社)を読んだのは発刊当時のことだったので
改めて読み返してみた。

著者本人が「あとがき」で書いている。「これは楽しい小説である」と。
ほんとに楽しい、終始ニヤニヤ、時に吹き出しながら一気に読了。
村上龍の独特な匂いもところどころにあるが、彼の他の著作と比べると、
格段に明るく楽しい作品である。

改めて映画のことを思うと、「珍しいくらい原作に忠実な脚本、雰囲気である」
という印象が強く残る。

脚本は最近何かと話題の「宮藤官九郎」である。
クドカンの色が出てると思うのは、映画ラストの「後日談」部分くらい。
これほど映画と原作のイメージが一致しているのは、村上龍としては異色(?)
の原作が持つ雰囲気と、クドカンの「らしさ」が、たまたま一致していたからか?

先日のログでは、『パッチギ』と比較してゴチャゴチャと書いたが、
そんなことはもうどうでもよくなった。

『69』、原作も、映画もなかなか面白い。

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2005年9月21日 (水)

新品の『ホテル・カリフォルニア』

2004年正月ころからレコードを買うことを控えていた。
本当に、レコード・ジャンキーから足をあらおうと...
事実、自分用に買ったものは、どうしても聴きたいが、アナログ盤しかない
ものを2~3枚程度。

しかし、最近久しぶりにバカな買い物をしてしまった。
『ホテル・カリフォルニア』のオリジナル盤、シールドである。

hotel_california

 『Eagles - Hotel California』
  Asylum 7E-1084 / 1976



イーグルスに関しては、アナログを全て処分し、CDのみ所有していたのだが、
昨年秋の「フェアウェル・ツアー」で生イーグルスに接したあと、急にこれが
欲しくなった。
 「どうしても、こいつの新品を家に置いておきたいんじゃぁぁぁ~....」

方々の知ってるディーラーに声をかけた、
 イーグルスのホテカルのオリジのシールドを探してくれ。
 7Eで始まるオリジじゃないとダメや。
 ほんでもって、もひとつの条件はシールドであることや。
 リ・シールドはダメやぞー、すぐバレるぞー。

数人のディーラーから、(もちろんアメリカ人なので関西弁ではありませんが..)
 何で今さらイーグルスやねん。 (ほっといてくれ)
 チョット待っとけ。その辺に一箱くらいあるやろ。 (そんなことぉあるかぁ~)
 6E-108なら新品3枚あるで。 (2ndなんかただのゴミや)
 MFSLなら新品あるで。こっちのほうが音がええでぇ (7Eしかいらんのじゃー)
 シールドではないけど、ピカピカでポスターもインナー・スリーブも付いとるのが
 あるけど、どぉ? (シールドしかいらんのや。中古ではチッチキチィーや)
などなど。

でも、待てど暮らせど朗報なし。
よくよく考えると、これってリリースされて約30年経過している。
eBayで3度発見したが、私のような大バカは世界中に居るもので、何れも$50~
$70になる始末。(オモチャに$70も出せません)

でも、たまにはエエこともあるもんです。
ある休日、暇にあかしネット・サーフィンしていると、あるじゃないですか。
しかも、$4.99ですわ。送料は airmail letter post で $11とのこと。
慌てて突き指しそうになりながらメール送信。
 番号は7E-1084やな、re-sealedではないよな、ジャケのイタミはないよな。
 絶対ワシが買うからなー!!!

約10日後、手元に無事届いた。
1分ほど手にとりなめまわした後、アウター・スリーブに入れ、棚に収める。
これで満足。一生開封するつもりはない。棚のコヤシである。

いかんいかん、これではレコード・ジャンキーに逆戻りだ。

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2005年9月20日 (火)

『Jimmy Smith - Live in Israel』

ジミー・スミスほど生涯トップ・スター(もちろんセールス的にも)の地位に
居続けたジャズ・ミュージシャンは多くない。
日本のジャズ・ファンはあまり彼を評価していないようだが...

56年に Blue Note でデビューし、各年代コンスタントにリーダー作をリリース。
95年の『Damn! (Verve)』が最期のリーダー作となった。
40年間に実に約80枚のリーダ作を生んでいる。

もちろん70年前半代までと比較してそれ以降は、ややもすると不遇であった
かもしれないが、80年以降だけでも15年間で14枚のリーダ作をリリース
しているところをみると派手さはないが、マイルスよりファン層が広かった
のかもしれない。

余談だが、84年3月にNY マンハッタンの「Fat Tuesday」で彼のライブをみた。
100人くらいキャパの店で、客は私達2名と日本人商社マンの3人連れのみ。
登場したジミーは店内を見回し、いきなり「サクラ~♪サクラ~♪」と日本の
童謡を演奏。
いわく「本日は Japan day です。ようこそマンハッタンへ」と。もうヤケクソだ。
その後トリオ編成で45分程度ぶっとうしでプレイし無言でステージを去った。
少し寂しいステージだった。
まぁ、この時かなりの数のライブを見て回ったが、客が入っていたのは
「7th Avenue South」(「Sweet Basil」へ移る前)でのギル・エバンス・
オーケストラと「Blue Note」でのアイアート・モレイラくらいだった。
翌年1月に同じマンハッタンで2回見た、ジャコパスのトリオですら10~20名
程度の入りだった。(後にシリーズでCD化された伝説のライブなのに...)

ともあれ、Blue Noteでのデビゥー以降、60年代にはVerveに移り、60年代末
から次第にファンク色を増す。
72年にはライブの名盤『ルート・ダウン』を残す。

74年から75年にかけて、ヨーロッパとイスラエルのツアーを敢行。

そのときのライブ盤といわれているのが、このイスラエル盤である。

live_in_israel

  『Jimmy Smith - Live in Israel』
   ISRADISC SI 31066 / made in Israel

どのディスコグラフィにもデータがない。
また同内容のUS盤も存在しないので、reissue でもない。
全く不思議なレコードである。

内容は60年代後期のバーブ盤のようなブルージーな曲と『ルート・ダウン』
で聴かれるようなファンク色の強い曲が混在。
なかなかいいデキのレコードである。

でも、拍手はオーバー・ダブのようだ。
60~70年代のアメリカTVドラマでよくある拍手、といえば判っていただけるか?
本当にライブかどうか疑問である。
もひとついえば、本当にイスラエル録音なの?

ライナーにも情報が殆どない。
どなたか本盤の情報をお持ちの方はいませんか???

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2005年9月19日 (月)

『69 sixty nine』

69 『パッチギ』と同時代の青春を描いた映画だということで、
前から気にはなっていた。
原作を読みなおしてからと思っていたのだが、たまたまレンタル屋で
目にとまったので、この連休に観た。

1969年の佐世保が舞台。
空母「エンタープライズ」入港、70年安保、バリスト、ロック...
時代の空気を折り込みながら、コミカルに当時の高校生の
青春を描いた佳作。

『パッチギ』と比べちゃダメなんだろうが....
本作、69年という時代の匂いは薄いし、ずいぶん軽い。
でも、その軽さがこの映画のいいところ。

井筒とクドカンの違いがハッキリ。

『パッチギ』と『69』、いずれも60年代というディケード末を描いた
作品である。歴史の中でもいろいろと語り継がれる時代。

あの時代に生まれていなかった10代~20代はどう感じている
のだろう...聞いてみたい気がする。

タイトルに流れる Cream の 「White Room」、ラストの「Sunshine
Of Your Love」はやはり疼くなぁ.......
観た後で思わずレコードを引っ張り出しましたわ。

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2005年9月17日 (土)

ベント・アクセンのジングル・ベル

昨日の「Debut」繋がりではないが、EP/single盤を整理してたら
面白いものが出てきた。
ちょっと季節外れの話題かもしれないが...

BentAxenJingleBells

 
『Bent Axen Trio / Jingle Bells』
   no number, not commercial issue



AXEN「AXEN - Bent Axen - SteepleChase」に収録
されている、「Jingle Bells」のオリジナル・プレス
である。
余談だが、このSteepleChaseのLP(後にCD化)、
非常にお得である。

レア盤であるDanish DebutのLP1枚とEP3枚、そして件の未発表曲が
収録されている。

jazz_quintet_60lets_keep_the_messageBentAxenDEP53BentAxenD45-2








(左から)
 『Jazz Quintet '60  (DEP-50)』
 『Let's Keep the Message (DEB-133)』
  『Bent Axen Trio  (DEP-53)』
 『Bent Axen Trio  (D45-2)』

SteepleChase盤を買った当時、お目当ては未発表曲だったが、

 なんで 「Jingle Bells」 なんて演ったんだろ?
 収録日、メンバーは他のEPと同じなのに、なぜこれだけunissued??
 スタジオで遊んでて、たまたま録ったのかなぁ????

と、いろいろと疑問に思っていた。

その後手に入れたこのソノシートにより疑問が氷解。
譲ってくれたSwedenのディーラーいわく、
「これはある年のクリスマス、Debut が関係者に配ったギフトだ。」
なるほど、だから「Jingle Bells」なのだ。

レーベルにも、
 「62年にDebutは5周年を迎える。これを記念し、デンマークの
  トップ・ピアニスト、Bent Axenによるスペシャル・パフォーマンス
  をお送りする」
との記載あり。

Bent Axenは北欧を代表する名ピアニスト。
Debutの諸作や有名な「馬車」、「Poll Winner 59」以外にも、デンマークの
「HIT」、「TOP」のEPなど、面白いものも多い。

昨年出た「Elsie Bianchi」みたいに、誰かCD化してくれないかなぁ....

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2005年9月16日 (金)

レーベル・コンプリート

以前のことだが、レーベル・コンプリートにハマった時期があった。

手始めに選んだレーベルが、「Candid」、「Debut(US)」だった。
まったくもって趣味が悪い。
ホンネを言うと、カタログ数も少ないし、何といっても当時の自分の
経済力に合った選択であった。
ミンガスは一時期好きだったんで、それなりの選択であったが...

「Candid」についてはLPのみだが、ブルースも含め比較的早く完了。
「Debut」は、やっている最中にSPとEPを数種手に入れたものだから、

 「こうなったら、Debut の全てのフォーマットをやってやる。それで
  こそコンプリートちゅうもんや」

となった。

いろいろ調べ、12inchが9枚、10inchが17枚、EPが2枚、SPが12枚
との情報を得た。
買っても聴くことはないだろうと思うものもあって気分が乗り切らず、
コツコツとやっていたので随分時間がかかったが、90年代半ば過ぎ
ころ、何とかSPがあと2枚というところまできた。

DebutDiscography
このころ、Uwe Weilerなるドイツ人が編集した「Debut」
のディスコグラフィが出版され手に入れる。
日本人も重箱のすみをつつかせば相当なものだが、
ドイツ人も負けていない。

  『The Debut Label / Uwe Weiler』


 『オートバイオグラフィ・イン・ジャズ』のレーベル及びジャケは2種ある。
   マイルスの『ブルー・ムーズ』とミンガスの『ボヘミア』には溝ありがある。
   一部の10inchは材質が2種ある。当然ビニールのほうが音が良い。
   通販だけで売ったバブズ・ゴンザレス名義の7inchのSPがある。

などなど...もちろん全面的に信じた訳ではないが、

 「なんやとぉー....マイルスも溝ありがあるってか?
  ほんでもって、オムニバス盤にはラベル違い(曲順表記違い)が
  あるってか? ジャケ違いは知っとったけどなぁ...。
  それより、通販だけの 7inchのSP ってなんやねん???
  そんなものほんまに存在するのかいな?
  果てしない話や...ほんまに...
  それにしても、ただでさえどうでもいい内容の多いレーベルやのに
  持ってないのは輪をかけて全くどうでもいいものばかりや。
  もうええかげんにしとかなあかん。」

となる。  当然の成り行きである。  (まっとうな人間であればだが...)

同じ頃、BLUE NOTE も頑張っていた。
レギュラーの12inch、10inchは金しだい。
でも、本当の意味のコンプリートなんてデキないだろう。
だって、regular issue のオリジナルだけに限っても「single only issue」
なんて何種あるか判らないし、一部のEP、初期のSPは結構難しい。
真の意味でのコンプリートとなると、未発表のテストプレス、4000番台後期
のDJ用モノラル盤、セールスマン用サンプルLPなどなど。
その上、stereo/mono、あらゆるパターンのラベルもターゲットに入れなきゃ
という奴もいる。
実際に、このレベルを目指す、大バカがManhattanにいるが...

いよいよもって、レーベル・コンプリートに飽きた。
実際のところは"GIVE UP"だが。

この頃から、レコードの買い方が変わってきた。
「珍しいだけのものはいらん。好きな内容のものだけを買う。」
レコード・ジャンキーから、やっと少しだけ抜け出せたということだ。
ほんとに少しだけだが。

世界規模のインターネット・オークションが普及している昨今、
金さえ出しゃぁ何でも手に入るようになった。
もちろん知識と好奇心と情熱は必要だが。

でも、「闇雲に集めているとロクなことはない」というのが実感である。
レコードが増えると、部屋も臭くなるしね。

レコードをレーベル別の番号順に並べると、ろくなことないですよ。
空き番号は絶対埋めなきゃならんもんね...と なりまっせ!

えっ、あなたはミュージシャン・コンプリートでドツボですか....
ご愁傷さまです。

<<追記>>
98年頃、eBayというネット・オークションの存在を知り、自分の英語力に
不安を抱きながらも参加した。
参加直後、あまり意識していた訳ではないが、くだんの「7inch SP」を発見。
「ほんとに存在するんや!!」 ということで、どうしても実物を見てみたくなり、
おもいっきりbidした。(bid値はナイショ)
世界中にバカな好事家は私ぐらいだったのか、私の1bidのみ$19.99で終了。
数週間後、手元に届く。
「7inch SP」なんて半信半疑だったが、確かに材質はSPと同じ。
でも回転数は45rpmだった。
いわゆるシングル盤である。
内容はR&B or Bluesってところ。
かのドイツ人はこの素材からSPと表記したのだろう。

確かにレアーであるが、まったくどうでもいいレコードである。
(せっかくなんで画像を...)

BabsGonzalesDebut45
『Babs Gonzales, Babs Five Rocks And Roll』

   BAB-001 Voila Pronounced Wal-La
   BAB-002 No Fools - No Fun



もちろん、あと2枚となっているたDEBUTのSPも、手にいれていない。

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2005年9月14日 (水)

澤野履物店とアトリエ澤野

昨年の夏、急に下駄が欲しくなった。
「そうや、澤野さんとこで買おう」となる。

事前に連絡を入れたうえで、友人と連れ立って、通天閣界隈まで出向く。

  「澤野さんお久しぶりです。下駄売ってください。」

  「ほんまに下駄が要るんか?俺、履物よう判らんからオヤジにきいて。」

てなこといいながら、澤野さんのお父さんに選んでもらった。

sawano_geta「お兄さんは、まだ若いから(いえ、若くはありません...)、
 濃紺の鼻緒のほうがいいな。でも、下駄なんて履くことあるの?」
「下駄買うのは久しぶりです。なんか急に足の親指と人指し指の
 間にキュッとした感じを味わいたなりまして...」
「ああ、そうか。」

いい感じのお父さんである。ここで買って正解だ。

sawano_back
裏を見ると鼻緒の結び目のフタの部分(なんという名称なんだろう)に
『さわの』の文字がある。思わずにやり。


勘定しながら、ふと店内を見ると、レコードやら、CDやらが....

  「澤野さん、ここで仕事してはるの?」

  「そうや、店番するときはこっちでも仕事しとるんや。」

  「履物屋か何か判らへんやないですか」

こんな雰囲気の中から、ジャズ・ファンを唸らす『Atelier SAWANO』の
諸作が生み出されているなんて、誰も思わないだろうなぁ。

澤野さんといえば、以前に大爆笑した話がある。
数年前、JAZZ輸入盤に関する本の巻頭グラビアに澤野さんが登場した。
そこに、Art PepperのDiscoveryのSPアルバムらしきものが写っていた。
確かに、Discoveryには Art Pepper 4tet の SPが4枚ある。
後に10inchでリリース。またEPでも一部の曲がリリースされている。
しかし、SPアルバムの存在は見たことも聞いたこともない。
そこで、会ったときに

  「澤野さん、DiscoveryのArt PepperにはSPアルバムもあったんや?」
  
  「がははは、そんなもん有るわけないやろ。
   きれいな状態のSPが揃いで手に入ったんで、特注でアルバムカバー
   を作ったんや。
   なんや知らんが、東京の方で一部のコレクターが血眼で探しとるらしい。
   がんばってねぇ ちゅうとこやな。」

  「だははは。澤野さんも罪な人やで。
   巻頭グラビアに写るようにしたんは、確信犯やろ」

  「知らん知らん。わしゃ何も知らんて。」

その東京の方の人、まだ探してるんやろか......

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2005年9月13日 (火)

オランダのテナー・マン Ruud Brink

RuudBrink
 『Ruud Brink / Double Face』
    LMJ REDORDS 3340  rec.1989



何時のことだっただろうか...もう10年ほど前のことだと思うが、
「これは絶対買っとかなあかんで」と薦められ手に入れた。
新品であったが、僅か数枚の入荷であったはず。

ゲッツのような、よく歌うテナー。
素晴らしいテナー・カルテット盤である。

この人、オランダのベテラン・テナーマンであるが、録音数が意外と少ない。

レコードでは、上記以外は、この87年のオランダ盤だけなのだろうか?

ruudbrinlraykaart

『RUUD BRINK-RAY KAART/JUST YOU JUST ME JUST JAZZ』
Holland  Cat LP-59


CDでは、オランダの「Blue Jack」レーベルから、60年代の放送用音源や
89年のラジオ放送用のライブなどがリリースされている。
また、Pim Jacobs 3 とのカルテット盤もノーマから出ていたはず。

どれも良いデキである。
60年代の演奏をもっと聴いてみたいが、叶わないのだろうか....

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2005年9月12日 (月)

『Paul Gonsalves / Boom-Jackie-Boom-Chick』

boom_jackie_boom_chick
  『Paul Gonsalves / Boom-Jackie-Boom-Chick』
     UK Vocalion LAE 587    rec.1963




ポール・ゴンザルベス 一世一代のアルバムではないだろうか。
A1のエキゾチック感もさることながら、全体にゴンザルベスらしくない(?)
モダン・テイストに圧倒される。
テナー・カルテットものの私的ランキングでも絶えずベスト5に入る、
お気に入りのアルバムである。

10年ほど前に、知人に聴かされ、ノックアウト。
必死で探すことになったのだが、意外と直ぐに手に入れることができた。
当時の価格で£300程度。これでも「高いなぁ..」と思っていた。

余談だが、このころ『スイング・ジャーナル』の「売ります」コーナーに
本盤が出たこともある。
売り主はイギリス人だったが、かなり高かった記憶がある。
何人の方が関心を持っただろうか?

先日、友人(廃盤店 店主)とたまたまこのアルバムについて話をしていたら、
  「これ、今とんでもない値段で動いとるで。昔はぎょうさん売ったが、
   最近仕入れるのに苦労するわ。東京じゃ○○万でも売れるそうや」
確かに彼は以前よく仕入れていた。
6~7年ほど前までは10万円でおつりがあるくらいだったが、クラブ・シーンで
火がつきどんどん値上がりしたとのこと。

この話をきいて、「これ売ったらぎょうさんCD買えるなぁ....」と
悶々としている今日この頃である。

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2005年9月11日 (日)

若松孝二と阿部薫

若松孝二監督作品で、阿部薫が音楽を担当し、しかも1シーンに登場
するというこの映画、存在は知っていたが、DVD化されたということを
知らなかった。

大阪の日本橋に久しぶりに出向き、たまたま入った中古屋で見つけ、
早速購入した。

13『13人連続暴行魔』
新東宝映画である。つまりポルノ映画。
鬱屈した青年が、改造ピストルを作り、次々にレイプ、殺人を犯す。
盲目の少女をレイプしたが彼女だけ殺さない..心が少しだけ変化する。
最後は....
本編は60分。1978年の作品。

内容的には、あまり心にくるものはなかったが、関心はやはり阿部薫だ。
ギター、打楽器、ハーモニカ、アルトなどによるプレイ。
アカシヤもプレイしている。
ラストの「赤とんぼ」は少しだけグッっときた。

abe_kaoru フリー・ジャズも嫌いではないが、阿部薫だけは苦手だった。
聴いていると、ただただ重苦しい。
レコード、CD一切所有していない。


間接的に聞いた話だが、昔、京都にあった某ジャズ喫茶のオーナーが、
「彼は京都に来たらよく泊まっていっとった。ほんまに変わりもんやった」
といっていたそう。
彼の音楽を聴くと確かにまともではないわな。

70年代末というと、フリージャズも70年代初頭ほど熱くはなかったはず。
若松孝二は、ずっとフリージャズを引きずっていたのだろうか。
それとも、単に阿部薫に対する思い入れが大きかっただけなのだろうか?

この映画の数カ月後に阿部薫は鬼籍に入る。
葬儀を仕切ったのは若松孝二である。

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2005年9月10日 (土)

『DIALECTIC - Gary Wingert 4tet』

DIALECTIC = 弁証法 というタイトルのこのレコード、
妙なレコードである。

dialectic
『DIALECTIC - Gary Wingert 4tet』

 CLAREMONT CLP-664



いつごろのものか、全くクレジットがない。
60年代末以降のものだと思うが....

以下メンバーによるテナー・カルテット盤。

 Gary Wingert (p、leader)
 David Lovekin (b)
 Dave Merrifield (ds)
 Charlie Smith (ts)

いったい誰なんだ...こいつらは、
ライナーには、彼らの簡単な紹介があるのみ。

いわく、
Gary Wingertは、ビル・エバンスとモンクがアイドルで英語専攻。
卒業後は高校の英語教師になるつもり。
David Lovekinはゲイリー・ピーコックとスコット・ラファロがアイドルで
哲学専攻。ベースの経験はまだ3年と少し。
Dave Merrifieldはアンディ・ウィリアムス・ショウのミュージカル・
ディレクターだったDave Gruesonの元で働いた経験があり、
哲学科卒業の後は、Barber Green Corp.という会社にエンジニア
として雇われた。
Charlie Smithは、North Texas State Univ.で英語を専攻しており、
同校のバンドでリード・テナーとして活躍。また、ローカルバンドでも
活動中。

まったくどうでもいい。

どうやら、20代前半の少し腕の立つアマチュアによるレコード。

内容は結構楽しめる。
以下の収録曲、5曲がマイルス、ほかモンクとオリジナルが1曲ずつ。
下手でもなくうまくもなく...編成と楽曲がいいから聴けるのかも?

ちなみに収録曲は、
 a1-All Blues (M.Davis)
 a2-Milestone (M.Davis)
 a3-Free Form (original)
 b1-Walkin' (M.Davis)
 b2-Well,You Needn't (T.Monk)
 b3-So What? (M.Davis)
 b4-John Coltrane Really Loves His Cousin Mary Blues (M.Davis)

やはり、アメリカのローカル・レコードは面白い。

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2005年9月 8日 (木)

マーク・ベノ in 大阪

昨日、マーク・ベノのライブへ行った。marc_benno_on_stage

小さな小屋(BANANA HALL)でのライブということで、
とても楽しみにしていた。
マーク・ベノの出番は1時間と少し。
なつかしい曲あり、ブルース・ナンバーありで
楽しい時間を過ごすことができた。
バック・バンド 「ラリーパパ&カーネギーママ」
との相性もいい。

ステージでの姿は「オチャメで気の良いテキサスのオヤジ」といった感じ。
70年代の男前っぷりとは全然違う。でも良い味だ。
子供用の小さいギターでブルース・ナンバーを気持ちよさそうにプレイしていた。
けっして上手くはないが、絶妙のプレイ。「間がいい」とはこのことだろう。

70年代前半当時、所属のA&Mは彼をジェームス・テイラーのように売りたかった
とのこと。
だが、彼は、『Ambush』をリリースした後、若き日のスティーブ・レイ・ボーンを
入れたバンドを組み、ブルース色の強いものを志向していたらしい。
90年代以降の活動をみると、彼の気持ちがはっきりと出ている。
だって、彼はテキサス出身だもんなぁ....
きっとブルース・キッズだったんだろうな。

marc_benno_crawlin
今回会場で、初来日記念として、73年に
スタジオ録音した、スティーブ・レイ・
ボーンの入ったバンドのCDを販売。
まさに、ビッグ・プレゼントだ。

marc_benno_off_stage
驚いたことに、終了直後に会場でサイン会までやってくれる。
会場で買ったCDにサインしてもらい、握手もしてもらった。
小さく、柔らかく、やさしい手であった。

いろいろと心に染みる一夜であった。

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2005年9月 6日 (火)

『JOEL ZELNIK TRIO - MOVE』

なんとも不思議なピアノトリオ盤である。

joel_zelnik_move 
  JOEL ZELNIK TRIO - MOVE
   FELICIA RECORDS  STLP1010



JOEL ZELNIK なる人、何ものだろう。
名前からするとアメリカ人ではないようだが。

ライナーによると、録音時、ピアノ&リーダーのJOEL ZELNIKは23歳、
Jersey City State College で John Mehegan に師事したとのこと。
ベースが18歳、ドラムが20歳、非常に若いトリオ。
3名とも、ニュー・ジャージー北部に住み、マンハッタンのビレッジ・ゲイト
でのライブ経験もある。
情報はこの程度。

アメリカ盤であるが、いつごろのものか何のクレジットもない。
録音の雰囲気からは70年代のもののような気もするが、盤が60年代
のBlue Note盤のような厚さなので60年代後期のものかも。
少なくともオイルショック(1973年)以前のものだろう。

さて内容であるが、録音がすこぶる良く、力強いタッチでバツグンのノリ。
数ある60年代のビッグ・ネームの名盤にも引けをとらない秀逸さ!!
A-3なんて、まるで『US THREE / HORACE PARLAN / BLUE NOTE』の
一曲目を彷彿とさせる。

こんなものがあるなんて、やはりアメリカのローカル・レーベルは
侮れない。

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2005年9月 5日 (月)

アルゼンチンのジャズ

昨年来、アルゼンチン・ジャズのレア盤がどんどん再発されている。

特に、これらの再発には正直ビックリさせられた。
ホンネをいうと、自慢のコレクションだったので少しガッカリ。

jazz_band_de_freeel_nuevo_sonido_deljazz_en_la_universidad jazz_argentino
 







(左から)
EGO - JAZZ BAND DE FREE
CHIVO BARRARO - EL NUEVO SONIDO DEL CHIVO BORRARO
RUBEN LOPEZ FURST - JAZZ EN LA UNIVERSIDAD
RUBEN LOPEZ FURST - JAZZ ARGENTINO

こうなったらこいつも再発しろ! と思っているのがこれ。

ba_jazz

JLR

(左) 『 JORGE LOPEZ RUIZ  / B.A.JAZZ 』

(右) 『 JORGE LOPEZ RUIZ / JLR 』



2枚ともベーシスト JORGE LOPEZ RUIZ のリーダー作。
「アルゼンチンのミンガス」という人もいる。
それはないやろ...ミンガスとは思わないが、間違いなくアルゼンチンを
代表するベーシストであり、コンポーザー、アレンジャーである。

2枚とも、最近CD化された、後のアルバムとは全くイメージが違う。
かなりデキのいいハードバップである。
この人は、マイルスがアイドルだったのかも。
Kind Of Blue 前のマイルスといったところか?
私的には、アルゼンチン・ジャズ・ランキングのBest1&2である。

RUBEN LOPEZ FURST を再発した、アルゼンチンのレーベル
DISCOS MELOPEA 』に期待をしているのだが。

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2005年9月 3日 (土)

JAZZ ON A SUMMER'S DAY - 真夏の夜のジャズ

jazz_on_a_summers_day この映画に出会ったのは、学生時代に名画座(リバイバル上映)で。
当時、ジャズにのめり込み始めた頃だったので、すごいインパクトがあったと
記憶している。

久しぶりにDVDで見た。

1958年当時のミュージシャンたちの動く姿、しかもカラー、には
すばらしいものがある。
が、それ以上に冒頭のヨット、客席のウッドチェア、観客のファッション、
会場の雰囲気.....思わずうっとり。

これは、単なるジャズ・フェスの記録フィルムとして見るものではない。
もちろんミュージシャンの動く姿も大いに楽しめばいいが、リゾート&ミュージック
のお祭ムード、時代の雰囲気等を余すことなく捉えた映画として楽しむべきである。

1958年といえば、マイルス・デイビスが音楽を手がけた『死刑台のエレベーター』
が、また日本では石原裕次郎の『嵐を呼ぶ男』が封切られた年だ。
当時の日本は、モダンジャズ(ファンキージャズ)ブームの前夜。
秋吉敏子、守安祥太郎らによって始まったビバップが実を結び、白木秀雄、
松本英彦、宮沢昭、渡辺貞夫らがモダンジャズのアルバムをリリースしていた
時代だ。
日本、アメリカ、フランス...映画から当時に思いを馳せるとなかなか面白い。

さて、映画の登場ミュージシャンだが、モンク、ドルフィー、チコ・ハミルトンなどが
さすがにすばらしい。

anita_odayでも、なんといっても出色のデキは、「スウィート・ジョージア・
ブラウン」、「二人でお茶を」の2曲を披露するアニタ・オデイだ。
ステージに登場すると、そこに大きな花が咲いたよう。
帽子がとてもキュート。

こんなジャズ・フェスがあったらいいのに....
以前は日本でもそこそこ良いジャズ・フェスがあったんだがなぁ。

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2005年9月 2日 (金)

『Lloyd Glenn - After Hours』

ブルースの名曲に『AFTER HOURS』という曲がある。
ジャズ・ミュージシャンも結構採りあげているのでご存じの方も多いはず。

ちょっとあたってみると、
   Hank Crawford / After Hours / Atlantic
   Jimmy Smith / Root Down / Verve
   Roy Haynes  / We Three / New Jazz
   Gillespie-Stitt-Rollins / Sonny Side Up / Verve
   Jutta Hipp / @ Hickory House # 2 / Blue Note
など....

Erskine Hawkins and his Orchestra のピアニスト Avery Parrishの作とのこと。
残念ながらこの人に関しては全く知識なし。

この曲を強く意識したのは、このレコードに出会ってから。

after_hours

 

 『Lloyd Glenn / After Hours / Score 4020』



友人に聴かされ、一発でツボにはまる。
ゆったりとしたリズムのスローなブルース・ナンバー。
そのリズム上にズルッとしたサックス、そしてLloyd Glennのハイトーン連打。
くぅ~~っ  たまらん!!!!!!

Lloyd Glennは戦中戦後のBlues、R&B シーンには欠かせないピアニスト。
40年代はT Bone Walker、Lowell Fulson などの Blues歴史的名盤に参加し、
50年代前後、Swing Time、Aladdin レーベルに移り、やっと自分名義のヒット
に恵まれる。

どうしてもオリジナル・レコードが欲しくなり、追いかけ回したあげく散財。
如何せんR&B系のものは、Blues、RockabillyやRock n Rollと同じで、
アメリカでべらぼうに高い!!

知ってる限りのリーダー作LPは、

chica_boo    All Time Favorites / Swing Time / 1952年 (10inch)
    Chica Boo / Aladdin / 1956年 (12inch) 後にScore他でリイシュー
    After Hours / Score / 1958年 (12inch)
        リリース年はLPフォーマットでのもの。
        収録曲の大半は、初出がSP、Singleによるもので、40年代~50年初に
        リリースされている。

CD『Lloyd Grenn / 1551-1952 / Classics」も買ってみたが、ここでの「After Hours」は、
どうやら Swing Time 時代のもののよう.....サックスが入ってなく少し地味な演奏である。

このあたりがオリジナルフォーマットでCD化されればありがたいのだが。
欲を言えば、ボーナス・トラック満載で。
P-VINEさんあたり、何とかならないでしょうかねぇ。

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