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2005年11月29日 (火)

Cream Live @ Royal Albert Hall

cream_live_at_rah








「すげぇ!!!」

一体なんなんだろう、この身体の奥底から湧くドキドキする感覚は。
ノスタルジーなのか...彼らのライブの凄さからくるものなのか...

クリームが再結成し、5月にイギリスのロイヤル・アルバート・ホールでライブを
やったということは知っていた。
最近それがDVDでリリースされたことも、もちろん知っていた。

少し興味はあったが、テレビか何かで映像の一部、たしか「ホワイト・ルーム」
の演奏シーンをチラッと見て、「よれよれやなぁ..」という印象を抱いていた。
「20%オフかぁ..ポイントもたまってるし、買ってみるか」となったのが11月の
なかばころ。

ようやく昨日、「何曲か見てみるか」という気になった。
適当にスキップしようとリモコンを手に寝ころがって見ていると、グイグイ引き
込まれ、気がつくと起き上がって食い入るようにTV画面を見つめていた。

3名でのプレイであるがゆえか、最近にはなかったタップリのクラプトンのプレイ。
病み上がりで顔色の悪さが少し見えるが、往年を彷彿とさせるジャック・ブルース
のベース&ボーカル。
風貌から予想もしなかった、ジンジャー・ベイカーの入魂のドラミング。
Disc2の「クロスロード」~「ホワイト・ルーム」~「サンシャイン・ラブ」あたりで、
声を出しそうになってしまう。

解散して37年が経過している。
37年前にこんな凄いバンドがあった。
少し後追いであったが、彼らの虜であった往時がよみがえってくる。

ジンジャーが言っている、
 「我々はロックン・ロール・バンドではない。
  二人のジャズマンと一人のブルースマンのバンドなんだ。
  こんなバンドは他にはない。」

3名のプレイは正にインプロビゼーション。
単に往年のロック・ファンのノスタルジーを満足させるだけの仕事ではない。
今、この時代でもトップを疾走できるバンドである。

クラプトンもジャックも言っている、
 「これで終わりではない。この仕事はまだ続く。」

近い将来、日本にやってくることを祈っている。

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2005年11月25日 (金)

ボズ・スキャッグス in 大阪

boz_in_osaka






11/25の朝、友人から携帯へメールが来てることに気づく。

 「この週末にボズ・スキャッグスのライブがあるらしい」

直ぐに連絡をとり、明日11/26(土)の席を確保できないか、確認してもらった。

 「ほぼ完売やて、立ち見ならあるそうやが、俺はやめとく」

やっぱりダメか、気づくのが遅すぎたか...と諦めかけたが、やはり我慢できない。
仕事が片づくメドがたった夕方、今日の席はあるかと電話を入れた。

 「本日の1stセット、お一人様なら席をご用意できます。」

直ぐに申し込んだ。

ボズは『シルク・ディグリーズ』あたりから聴いているが、ここ数年は年に一度、
ベスト盤を聴き流す程度だった。
今年になって、2003年のライブDVDが出てることを知り、何気なく購入したところ、
内容の良さに感激。

 「枯れてきたボズもいいなぁ...こんなのを生で見れれば最高やろな...」

その思いが実現ですわ。ほんまにクリビツですわ。もう最高ですわ。

懐かしいナンバーをサラッとこなす、リラックスしたステージ。
コーラスの紅一点、Monetの"Street Life"もよかった。
至福の時を過ごす、何もいうことはない。

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2005年11月24日 (木)

菊地成孔 トーク・イベント 第二日目

昨日は、菊地成孔のトーク・イベントの二日目だった。

一昨日のレオン・ラッセルのライブの後、あまりの気持ちよさに久しぶりに深酒をし、
これまた久しぶりにタクシーで帰宅。
二日酔いの頭&身体にムチ打ち京都へ向かった。

講義のテーマは、
「総体と輪郭 -我々は何故口ずさむのか? -菊地成孔によるメロドロジー(旋律論)講義」
昨日は二日目で、「近代旋律」である。


講義録を少しだけ....。(私的備忘録なので未整理)
---------------------------------
前回のおさらい。
 ・メネス(輪郭線)としてのメロディの成立。
 ・輪郭と総体は....
 ・メネスに対する所有の欲求-権利の発生
など
「メロディー限界論」という都市伝説
 ・85年ころ、アメリカの学者、順列組合せは出つくした
 ・メロディだけ出つくしたというのはおかしい。ハーモニーは?リズムは?
ブラック・ミュージック/「メロディの消失」、チャートのトップにいる事実
 ・黒人は権利に対する考えがルーズ。
   黒人は過去に何も作っていない(近代国家etc)
 ・抜き取ってくる(ヒップホップ)、構造・内容の搾取(モータウン)
 ・ポリリズムのような旋律、訛りのある旋律
  ズレがかっこいい。訛るから気持ちいい。MCの腕。
 ・コリアン・ブラック・ミュージックの凄さ。
ネット倫理と音楽のネット配信
 ・のまねこ騒動、オレンジレンジ...
 ・ネットの倫理=音楽の倫理になる?
バークリー・メソッド~リディアン・クロマティック・コンセプト~ラング・メソッド
~そして今後の旋律
 ・ドミナントモーション、バーチカル・トーナル・グラウディ...
 ・LCCのホリゾンタル・トーナル・グラウディ
 ・律動読解と旋律読解の拮抗
---------------------------------

良く考えると、ここ数年チャートの真ん中にある音楽を殆ど聴いていない。
最近のブラック・ミュージックの動きなどはすごく楽しく聞けた。

菊地氏の商業音楽家としてのここ5年の活動に対する考えも何となく判ったような
気がする。

ジャズ、ブルース、70年代ロックばかりでなく、今の音楽も聴いてみようかと思ってしまう。

ともかく2日間、約5時間の講義、なかなかおもしろかった。

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2005年11月23日 (水)

レオン・ラッセル in 大阪

昨日はレオン・ラッセルのライブへ行ってきた。

杖をつきながらステージに登場。
大丈夫かな? と少し不安な気持ちになったが、キーボードにつくと
何のMCもなく、ノンストップで突っ走る。

スゴイ!! 5メートル先にレオンがいる。
声も昔どおり、ピアノの音もまさに彼のもの。
1曲目から心をわしづかみにされ、身体の奮えがとまらない。

懐かしく、心に染みるナンバーを10数曲演ったあと、簡単なMCが入り、
バック・コーラスの紅一点ティナのアカペラ。
そして、ソング・フォー・ユーの弾き語り....
メンバー再登場で、最後はロール・オーバー・ベートーベン。
アンコールは一切なく、スカッと終演。

シンプルで抜群のノリの90分。
最高のライブだ。

レオン。
何もいうことはない。あんたはスゴイ。

コーラスのティナ。
よかった。クラプトン・バンドのイボンヌなみによかった。

ギターのジェイソン
うまいのかヘタなのか判らないが、抜群のノリ。
バック・トゥ・ザ・フィーチャーのマーティみたいなノリが愛嬌。

ベースのジョン。
しっかりおさえたベースライン。ボーカルもよかった。

ドラムのウィリアム
力強いドラミング。顔がアンドレ・ザ・ジャイアント似。
終演後すぐにバー・カウンターにやってくる。

いいバンドだった。


一晩経過しても、ジワジワとボディー・ブローのように効いてくる。
忘れられないライブになりそうだ。

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2005年11月20日 (日)

『John Wright - The Last Amen』

last_amen

  『John Wright - The Last Amen』
   New Jazz NJLP 8322  rec.1961

 John Wright (p) Gene Taylor (b) Walter McCants (d)

  Les I Can't 
  Be My Love 
  The Last Amen 
  Stella by Starlight 
  But Beautiful 
  Deed I Do (Do I Love You) 
  More Than You Know 
  Sheba 

先日のブログで少し触れたこともあって、久しぶりにターンテーブルに
のせてみた。
相変わらず、まっくろけのピアノである。

ジョン・ライトはプレスティッジに5枚のリーダー作を残す。
1枚のみテナーが入っているが、他の4枚はすべてピアノトリオ盤だ。
レッド・ガーランドをもう少しクロくした感じでどれもなかなかいい。
中でもこの「The Last Amen」が、レコードのタイトルからも判るように
ゴスペルチックな曲が多く最もクロい。

彼のリーダー作5枚の録音時期を調べると、1960年の8月から
1962年4月までの、たった1年8ケ月の間にすべて収まってる。
この5枚以外に彼のプレイを聴けるレコードを知らない。
これだけのピアノ弾きのキャリアが、本当にたった2年足らずなのか?
まったくもったいない話だ。

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2005年11月18日 (金)

レッド・ガーランド・トリオ @ プレリュード その2

昨日のログで、

 「...このときの演奏はプレスティッジにより3枚のレコードにわけてリリース...」

と書いたが、正確には「4枚にわけて」のようだ。

CD「コンプリート・アット・ザ・プレリュード」と曲数が合わないので調べてみると、
2曲が以下のアルバムにてリリースされている。

誰かにつっこまれる前に訂正しておきます。

satin_doll

  『SATIN DOLL - Prestige PR 7859』

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2005年11月17日 (木)

レッド・ガーランド・トリオ @ プレリュード

レッド・ガーランド・トリオは、1959年10月2日にニューヨークの「Prelude Club」に出演。
当日は3回のセットをこなし、どれもリラックスした素晴らしいプレイを披露する。

内容がよかったせいか、このときの演奏はプレスティッジにより3枚のレコードに
わけてリリースされた。 
 at_prelude 
lil_darlinLive 




<左から>
  『At the Prelude - Prestige PRLP 7170』
  『Lil' Darlin' - Status ST 8314』
  『Live ! - New Jazz NJLP 8326』

左の2枚は、比較的簡単にまたリーズナブルな価格でオリジナル盤を手に入れること
ができるが、なんといっても難関は『Live!』であろう。
出てくると、意外に安く買えたりするのだが、如何せんタマが少ない。
ガーランドのリーダー作で一番のレア盤がこれではないだろうか...
オリジナル盤は、New JazzであるがBlueラベルである。

そういえば、数番違いの『John Wright - The Last Amen (NJLP 8322)』も
なかなか出てこないなぁ。

音源は日本盤(たしかWAVE)で再発されたし、「コンプリート・アット・ザ・プレリュード」と
いうCDも現行商品であるので、簡単に手に入れることができると思う。

ややもするとカクテル・ピアノ一歩手前といった雰囲気もあるが、このテイストがたまには
いいものである。

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2005年11月15日 (火)

「Stereo Record」のアート・ペッパー

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  『Art Pepper - Meets The Rhythm Section』
   Stereo Rocord  S 7018    rec.1957


  Art Pepper(as)、Red Garland(p)、Paul Chambers(b)、Philly Joe Jones(d)

   You'd Be So Nice to Come Home To 
   Red Pepper Blues 
   Imagination 
   Waltz Me Blues 
   Straight Life 
   Jazz Me Blues 
   Tin Tin Deo 
   Star Eyes 
   Birks' Works 

50年台後半頃から世界的にステレオ ハイ・ファイ装置が普及し始める。
大手レーベルは早くからステレオ録音技術の発展に取り組み、実際、多くの優秀録音盤を
リリースするようになる。
マイルスの「カインド・オブ・ブルー」のステレオ盤は最も成功したものの一つだろう。

大手レーベルに続いて、マイナー・レーベルもステレオ録音に積極的に取り組むことになる。
その代表が、コンテンポラリとインパルス。

コンテンポラリーは、「Stereo Record」なるレーベルを興し、カタログ・タイトルの数枚を
モノラルでの販売と平行して究極のステレオ録音でリリースする。

知人のコレクター曰く、
 「Stereo Recordの"リズム・セクション"がイチバンええ音のジャズ・レコードや!!」

モノラル盤(Contemporary C3532)と聴き比べてみた。
わが家のショボいオーディオ・システムでも、Stereo S7018のほうが、音の拡がり、ヌケが
良く聴こえる。
コンテンポラリ・レーベルでのステレオ盤(S7532)は所有していないのだが、こうなったら
聴き比べてみたい気がする。

しかし、これも久しぶりに聴いたが、ええレコードですなぁ。

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2005年11月14日 (月)

『Art Pepper quartet』

先週はブルースばかり聴いていたので、今日はジャズにしようと棚から抜き出したのがこれ。

art_pepper_4tet

 『Art Pepper quartet』 (Discovery DL 3019)



 Art Pepper(as)、Hampton Hawes(p)、Joe Mondragon(b)、Larry Bunker(d)
  rec. 1952

   Brown Gold 
   These Foolish Things 
   Surf Ride 
   Holiday Flight 

 Art Pepper(as)、Russ Freeman(p)、Bob Whitlock(b)、Bobby White (d)
  rec. 1953

   Chili Pepper 
   Suzy the Poodle 
   Everything Happens to Me 
   Tickle Toe 

2つのセッションを記録した、カルテットによる10インチ盤。
内容については今さら何もいうことはないが、やっぱりいいレコードである。

同レーベルのクインテット盤(DL 3023)とカップリングのSavoy盤「Surf Ride -
Savoy MG 12089」でも充分だと思うが、やはり10インチには魅力がある。

実はSavoy盤で充分と思い、クインテット盤は処分したのだが、後で2曲足らない
ことに気付き後悔した。
このカルテット盤からも2曲欠けている。
「Surf Ride」に収められなかった4曲は、傍系レーベルの「A.Pepper,S.Red/
Regent MG6069」に収録された。

たまには、ど真ん中のジャズ名盤もいいものだ。

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2005年11月11日 (金)

『John Lee Hooker - That's My Story 』

thats_my_story 
  『John Lee Hooker - That's My Story 』
   Riverside RLP12-321  rec.1960

  John Lee Hooker (g, vo)、*Sam Jones (b)、*Louis Hayes

  I Need Some Money (*)
  Come on and See About Me
  I'm Wanderin' (*)
  Democrat Man  
  I Want to Talk About You (*)
  Gonna Use My Rod (*)
  Wednesday Evening Blues (*)
  No More Doggin' (*)
  One of These Days (*)
  I Believe I'll Go Back Home (*)
  You're Leavin' Me, Baby (*)
  That's My Story

Riversideにはブルースのレコードが何枚かある。
ウェスの「The Incredible Jazz Guitar RLP12-320」とキャノンボールの
「Them Dirty Blues RLP12-322」の2枚の名盤にはさまれた番号で
リリースされたこの盤は、John Lee Hooker の全盛時を捉えた、なかなかの
名盤だと思ってる。

Sam Jones と Louis Hayes...ジャズの名手のバッキングもすばらしい。

ジャケットとRiversideというレーベルに惹かれ手に入れたのだが、一曲目を
聴いてひっくり返りそうになった。

  「俺には金が必要だ~金が要るんだ~金が必要だ~...」

と延々歌ってる。
思わず吹き出してしまった。

Riversideではもう一枚出しているが、シンプルさやオトボケさという部分で
この『That's My Story』のほうが上だな。

とにかく、ええ味してますわ。

country_blues_of_jlh
 『TheFolk-Blues Of』
    Riverside RLP 12-838   rec.1959

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2005年11月 9日 (水)

『Willie Dixon - Willie's Blues』

willies_blues   『Willie Dixon - Willie's Blues』
  Bluesville  BVLP 1003    rec.1959

  Willie Dixon (b,vo)、Harold Ashby (ts)、Memphis Slim (p)、
  Wally Richardson(g)、Gus Johnson (d)

Willie Dixon は ブルースの大定番ナンバー"I'm Your Hoochie Coochie Man" や
"Spoonful"の作曲者である、という認識はあった。
また、彼の曲は ドアーズ、レッド・ツェッペリン、クリーム、ローリング・ストーンズらが
挙ってとりあげるほど、ロック・シーンにも大きな影響を与えたブルース・マンだ、
という情報も持っていた。
だけど、レコードはおろかCDすら持っていなかった。

数年前に知人の別荘で短い夏休みを過ごそうということになり、気の合うメンバーで
車に分乗し向かう道中でこれを聴かされた。(もちろんCDで)

 「今かかってるのなんや?」
 「Willie Dixon の Bluesville盤や。 ええやろ。」
 「Willie Dixonって、例のスプーンフル作った奴かいな...これええなぁ」

てなこと言いながら、1週間後にはCDを購入し、しばらくヘビー・ローテンションとなる。

こうなると、「どうしてもオリジナル盤が欲しい」となり、約1年間探して手に入れた。

久しぶりに棚から取り出し聴いてみたが、やはりシブイ!!!!!
相変わらず少しヨタリぎみのWillieのボーカルも最高だが、Harold Ashbyのテナー、
Memphis Slimのピアノ...バッッキングも最高である。

ツェッペリンやクリームも聴きたくなったが、週末の楽しみに取っておくことにしよう。

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2005年11月 8日 (火)

『Lightnin' Hopkins - Lightnin' in New York』

初めて買ったブルースのレコードがこれ。

lightnin_in_ny
  『Lightnin' Hopkins - Lightnin' in New York』
   CANDID CJM-8010   rec 1960



jazz_life当時、同じCANDIDレーベルの「JAZZ LIFE  (CJM-8019)」を日本盤で
持っており、これに収録されているライトニンの"Black Cat"を気に入って
いたので探していた。
とはいえ、当時は中古屋なんて少なく、今はなき大阪の「LPコーナー」に
日本盤(CBSソニー盤)が4800円なんてとんでもない価格で出ていたのを
指をくわえてみていた。

1984年2月から3月にかけて約4週間、ニューヨーク・マンハッタンに滞在する機会があった。
ライブも、かなりの本数を見たが、それ以上にほぼ毎日、時間を作って中古屋を巡った。
買った枚数は約100枚、帰路、全部手持ちで機内に持ち込み、CAに嫌な顔された。
この滞在は、後にレコード・ジャンキーとなるキッカケになってしまう。

レコード屋巡りを始めて直ぐに、ブロードウエイと50丁目あたりの角にあった某中古店で
「Lightnin' in NewYork」を発見。
値札を見ると$99.99とある。当時のレートは200円弱。
「2万円てか!! ふざけるんじゃねぇ!!!!!」
Blue Noteの1500番台も幾度となく遭遇したが、手が届かない。全部パス。
NYは世界一レコードが高いのではないかと思うぐらいの値段だった。
この年の秋にオープンした大阪の名店「MUSIC MAN」では、Blue Noteのいいところ
( ソウル・ステーションやデビス・カップなど)を当時18000円で売っていた。
これでも高いと思ったのに、NYはそれ以上、破格に高かった。
もちろんリーズナブルな店もありましたが...

滞在中の、とある日の夕方、チャイナタウンで飯でも食おうと、キャナル・ストリートを
歩いていると、路上でレコードを売っているブラザー二人組に遭遇。
畳一枚分程度の布を敷いてレコードを6枚ほど並べている。
横には段ボール3箱分のレコード持っていた。
箱を漁ってみると殆どがジャズのレコードであった。
3箱目から「Lightnin' in New York」が出てきた。
値札を見ると$29.99とある。
買えない値段ではないが高い。
しかも、この値札、しょっちゅう覗いてた某中古屋のもの。
どうやらパクってきたものを売ってるようだ。
他にもショーターのジュ・ジュ、ハッチャーソンのハプニングスCANDIDのブッカー・リトルが
お眼鏡にかなう。(値札は$19.99~$29.99だったと記憶している)
片言の英語で粘りに粘り、全部で$40まで値切り購入した。
キャッシュを受け取るとそそくさと店じまいをして走り去ったところをみると、もう少し値切れた
かなとも思ったが....
この後、某中古屋の値札の付いたレコードを4枚、ハダカで持ったまま、チャイナタウンで飯
喰って、セブンス・アヴェニュー・サウスでギル・エバンス・オーケストラを聴いた。
こっちが万引き犯に思われるのではないかと内心ビクビクしながら....
この日の記憶は鮮明に残っている。

ともあれ、この盤、昨日書いた「Mojo Hand」と同時期の録音。
久しぶりに聴いてみたが、なかなか好調でいいデキである。

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2005年11月 7日 (月)

『Lightnin' Hopkins - MOJO HAND』

ブルース盤を買うようになったのは90年代頭くらいからだったか...
それまで、ブルースはあまり好きではなかったのだが,Blues Boom時代のUK ROCKを
入り口にWhite Bluesを聴くようになり、原点回帰ではないが、とあるディーラーから
Chess/Checkerの Sonny Boy Williamson、Muddy Waters、Little Walterのオリジナル盤
を破格に安く譲ってもらったのをキッカケに集めるようになった。
とはいえ、有名盤を数十枚買った程度だが...

そんな中で、生涯買ったレコードで最も大金を投じたのがこれ。

mojo_hand

  『Lightnin’ Hopkins - MOJO HAND』
   Fire FLP-104    rec 1960


5~6年前、アメリカの某大手レコード・レーベルの元No.2で、リタイア後、趣味でレコード・
ディールをしている某氏より譲ってもらった。
たった一枚のレコードなのに、人が入れそうな段ボール箱で届き、最初は何が届いたのか
判らずビクビクしながら箱をあけ、大笑いした思い出がある。
送料はたった12ドルしか払ってなかったのに。
段ボール、緩衝材を捨てるのにも苦労する始末...
「なんちゅう大きな箱で送ってくるンや。ビックリしたやないか」とメールを送ると。
「家にその箱しかなかったんや」なんて返事がくる。
そんな訳あるはずない。
値段が高いのが玉に瑕なんだが、なんでも持っているオチャメなじいさんである。

ブログのタイトルもこの盤による影響が正直少しある。

今週はブルース三昧でいこうかな....

(11/8 画像をオリジ盤ジャケ写に変更)

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2005年11月 5日 (土)

『Kahu Pineaha - I Hear Music』

kahu_pineaha
 『Kahu Pineaha - I Hear Music』

  New Zealand  TOP RANK 39 662



 Kahu Pineaha(vo)、
 Judy Bailey(p)、George Campbell(b)、Roy Edmundson(ds)、Colin Martin(ts)

  A1. I Hear Music
  A2. How High The Moon
  A3. I Got It Bad & That Ain't Good
  A4. Takin' A Chance Of Love
  A5. Gone With The Wind
  A6. You Stepped Out Of A Dream
  B1. Mack The Knife
  B2. I  Shoud Care
  B3. No Moon At All
  B4. Confessin' The Blues
  B5. Beginning To See The Light
  B6. Bye Bye Blackbird

male vocal はあまり好きではない、持っているレコードは片手以下。
これを手に入れたのはもちろんバッキングのJudy Bailey を狙ってのこと。
Judy Bailey参加盤ということで、内容も判らないままオークションで
入手したのだが、まさか male vocal 盤とは思わなかった。

ライナーに情報は殆どない。
多分50年代末から60年代初頭にかけてのものだろう

singerの Kahu Pineaha は名前からするとネイティブ。
なかなか甘い声で、少し抜いた感じでスタンダードを唄っている。
ジャズ・フィーリングもしっかりあって悪くない。
Chet Baker を少しカチッとさせた感じ、といえば想像してもらえるか?
Judyのソロも多く、またテナーはZootぽい感じ...バッキングもなかなかだ。
人によってはハマるかもしれない。

オーストラリア、ニュージーランド盤には、Judy Bailey が参加したものが
結構たくさんあるようだ。
参加アルバムを何枚か手に入れた事があるが、「やっぱりデキシーか」、
「えっ、ブルースのバッキングもするの」てなことも多く、どれもイマイチで
殆ど手放してしまった。(ブルースは好きなんですけどね...)

なかなか掘り出し盤にはあたらないが、これはマズマズかな。

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2005年11月 2日 (水)

『Wilton"Bogey"Gaynair - Blue Bogey』

blue_bogey
  『Wilton"Bogey"Gaynair - Blue Bogey』
   TEMPO TAP 25 & EP EXA 103
    rec. 1959.8.26

 Wilton Gaynair(ts)、Terry Shannon(p)、Kenny Napper(b)、Bill Eyden(ds)

  <TAP 25> 
   A1. Wilton's Mood
   A2. Deborah
   A3. Joy Spring
   B1. Rhythm
   B2. Blues For Tony
   B3. The Way You Look Tonight

  <EXA 103> 
   A. Blues For Tony (LPのB2と同じ)
   B. Gone With The Wind

とあるキッカケがあって、久しぶりに棚から取り出し聴いてみた。
骨太感があり、艶っぽく、黒っぽく....やっぱり、いいテナー・カルテットである。

Tempoは、コレクターズ・レーベルとしてもトップクラスのターゲットであるとは
思うのだが、私的にはあまり好きでない。
中間派一歩手前のようなものが多く、いま一つ集める気になれなかった。
まぁ、高いというのもありましたが....
全部を聴いたわけではないが、好きなのは「Tubby's Groove」と「Jazz Five」と
この「Blue Bogey」くらい。

入手したのはもう随分前になるか....たしか90年代初頭だったと思う。
LPはモール・ジャズ、EPはイタリアのカステリかドイツのザッカリアスの
オークションだったかと.....
高いといってもLP&EPで10万でお釣りがくる時代だった。

ここ数年の日本国内の相場を聞いて少しビックリ。
最も高価になったものの一つでしょうね。

Jasmineで再発された際にはEPオンリーイッシュだった「Gone With The Wind」
も追加されたので、音源的にはそんなに珍しくはないが、やはりEPはレアー。
先日、eBayにこのEPが出ていたが、落札価格は約360ポンド。
すごい値段がついたものである。

Jasmine盤は如何せん音が悪い。
高音質での再発が望まれるタイトルの一つでしょうね。

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2005年11月 1日 (火)

『Norris、Gaylor、Bean - The Trio』

ここ数年、秋が深まってくると決まってターンテーブルにのせるレコードがある。

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 『Norris、Gaylor、Bean - The Trio』
  Riverside RLP 380   rec. 1961

 Walter Norris(p)、Hal Gaylor(b,cello)、Billy Bean(g)

  Groove Yard 
  Smoke Gets in Your Eyes 
  The End of a Love Affair 
  Scramble 
  Out Front 
  Che-Low 
  For Heaven's Sake 
  D&D 

一曲目の「Groove Yard」がバツグンのデキだ。
ギターとピアノのユニゾンによるテーマには毎回癒される。
都会的なクールさと、黒っぽさが同居(メンバー全員白人なのに)している感じ。
同じRiversideのモンゴメリー・ブラザースによるプレイも良いけれど、
私はこの盤の「Groove Yard」が好きだ。

秋の夜長にはぴったりの佳作である。

the_trio_2 <追記>
このログを書きながら、このレコードについて少し調べたら同一メンバー
のアウト・テイク&アナザー・テイクのCDがリリースされているようだ。
早速注文した。廃盤になってなけりゃいいが。

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